archives 蛙鳴道場 蛙歳時記 006

 
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(宮城 小原温泉)





工人の昔を語る雪時雨

雪時雨土産は小ぶりのこけしかな

時雨来て今日の滝見を省きけり







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(岩手 北上川)





酔うほどに旧居の春の瀬音かな

止めどなき蛇籠の渦の春の河








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(酒田、山居倉庫群)






柔肌の大樹となりて欅枯る








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(裏磐梯 桧原湖)






涼風をもてなす茶屋の岸邊かな





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(奥日光、丸沼)






丸沼を金色(こんじき)にして秋闌ける







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(花咲岬)





潮騒が夏野を揺らす岬かな







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(日高)






馬柵(まさ)延びて日高の緑翳むまで





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(富良野)






晴ればれとラベンダ-の花咲く丘に






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(釧網線、小清水)





蝦夷黄萓駅舎に一輌滑り入る

さいはての単線軌道黄萓咲く

蝦夷黄萓単線軌道北進す




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(福井 一乗谷)





秋出水一乗谷を流れたり






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